勝又 竜太

専門分野

半導体メモリデバイス技術、半導体メモリ製造プロセス技術

これまでの取り組みと将来への想い

キオクシアの「記憶の技術」の源泉は「どれだけ多くのデータを小さな領域に記録できるか?」、すなわち、記憶の高密度化です。そのキー技術である、3次元フラッシュメモリBiCS FLASH™の開発にゼロから携わり、幸運にもその成果が認められ、多くの賞を頂きました。現在の興味は、記憶のさらなる高密度化に必要な技術の開発、さらには、次に必要となる「記憶の技術」の探求です。人間の記憶のメカニズムは非常に複雑です。そのメカニズムの中に、我々の「記憶の技術」に適用可能な新たな着眼点があると信じ、日々の研究を進めています。前段階の準備として、メモリ制御回路とメモリアレイを異なるウエハーに形成して貼り合わせるCBA技術(CMOS directly Bonded to Array)を開発しました。この技術を武器に、さらに新たな「記憶の技術」を提案していきます。

主な実績

社外受賞歴

  • 2019年 中部地方発明表彰 文部科学大臣賞
  • 2020年 全国発明表彰 恩賜発明賞
  • 2021年 IEEE Andrew S. Grove Award
  • 2022年 VLSI Test of Time Award
  • 2023年 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)
  • 2024年 FMS Lifetime Achievement Award

発表・論文

  • 1995年 Proceedings of Dry Process Symp., 269-274 (1995)
  • 2003年 Proceedings of Dry Process Symp., 281-269 (1997)
  • 2003年 Symp. on VLSI Technology, Digest of Technical Papers, 61-62 (2003)
  • 2009年 Symp. on VLSI Technology, Digest of Technical Papers, 136-137 (2009)
  • 2024年 IEEE Conference Proceedings, IMW, 9-12 (2024)

社外委員歴

  • 2018年 最先端ナノエレクトロニクス技術調査専門委員会委員(電気学会)
  • 2024年 関西大学客員教授
  • 2024年 東北大学非常勤講師