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手塚治虫が今を生きているとしたら、 どんな未来を描くのだろうか
― TEZUKA2020 VOL.1 ―
2020年02月26日
「マンガの神様」手塚治虫は、テクノロジーで夢を描く楽しさを教えてくれた。それと同時に、科学が人間性を置き忘れてはいけないことも訴えた。
私たちは今まさに手塚治虫がかつて描いた世界を生きている。
そして手塚が今も生きていたとしたら、その目には一体どんな未来が映るのだろうか。
キオクシアは、技術で感動を創り出す会社として、これまで想像することすら叶わなかった「手塚の“新作”を制作する」という前代未聞のタスクに果敢にも挑戦したのである。
「TEZUKA2020」と名付けられ、クリエーターとエンジニアの叡智を結集したこのプロジェクトから生まれた手塚治虫31年ぶりの新作。そのタイトルは、「ぱいどん」。
かつてない胸の高鳴りが、ここから始まるのである。
TEZUKA2020とは?
「『記億』で世界をおもしろくする」をミッションに掲げるキオクシア。そのキオクシアが、「記憶」の可能性を追及し、新しい価値・体験・経験を創り出すことで、世界を変えていく姿勢を体現するキャンペーンが「#世界新記憶」だ。その記念すべき第1弾として生まれたのが、人間とAIのコラボレーションで手塚治虫の世界観に挑み、人々の記憶に残る新作マンガを制作した「TEZUKA2020」なのである。
3つの挑戦から生まれた「ぱいどん」
Story
手塚マンガのなかでも1話完結型の130作品から、 “手塚治虫らしさ”(=作家性、作品性)をAIに学習させることで、プロット(ストーリーを構成する基本要素)を自動生成。ここで生まれた「マンガのタネ」をインスピレーションの源とし、クリエーター陣が発想を広げることで、これまで夢でしかなかった“新作”が生まれた。
Character
また人間x AIの共創はキャラクター作りにもおよんだ。マンガ作品からキャラクターの顔部分だけ切り出し、メタデータを付加したものをAIが学習してオリジナルの顔画像を生成。その顔画像から同じくクリエーター陣が、ストーリーに沿って服装などのキャラクターデザインを行ったのである。
Drawing
“新作”の原案づくりのみならず、キャラクターを誌面上に生き生きと表現し、マンガの世界に命を吹き込む“ペン入れ”の作業にも最新のロボットアーム技術で挑戦。人間とテクノロジーのコラボによるマンガ制作の可能性を極限まで追求したプロジェクトとなっている。
Future
AIとクリエイティブという異業種の協業・融合の可能性に挑んだ「TEZUKA2020」。上記の「Story」「Character」「Drawing」という3つの異なる挑戦に、クリエーター、研究者、エンジニアが果敢に挑み、結実した“新作”「ぱいどん」は、AIによるマンガ制作という新しい扉を開く試金石となった。