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四日市工場 環境への取り組み
キオクシア株式会社 四日市工場は、世界有数の規模を誇る半導体工場です。急速に普及しているスマートフォンをはじめ、様々なデジタルプロダクツに組み込まれるフラッシュメモリは、ここから世界へ送り出されています。また、最新鋭の生産設備を整えた生産工場であり、開発拠点でもある当工場は、同時に人類が直面する地球環境問題にも正面から取り組むために、環境負荷低減を積極的に推進しています。
当工場は良き企業市民として、コンプライアンス、環境保全、社会貢献などCSR (企業の社会的責任)に力点を置き、持続可能な社会の発展に貢献していきたいと考えています。これからも、皆さまに愛され、そして信頼される工場を目指してまいります。
生物多様性活動
フクロウ保護プロジェクト
当工場は、三重県立四日市西高等学校自然研究会などが進める「フクロウ保護プロジェクト」の取り組みに同意し、産官学による「みえ生物多様性パートナーシップ協定」を2018年3月に締結しました。本パートナーシップに基づき、太陽光パネルやカメラなどの観察機材の提供などを通じて、地域の豊かな自然環境を次世代に継承したいと願う自然研究会の活動を地域と一体となって支援しています。
本活動では、自然研究会が三重県民の森に設置した巣箱に当工場従業員有志が設計した太陽光発電システムやカメラを設置し、動作確認・調整を実施しました(19年2月)。フクロウの営巣・育児・巣立ちの様子を動画で捉えることができるようになり、2019年から3年連続して巣立ちを観察することができました。また、3者協議により、本活動の円滑化を図っています。
フクロウ講演会
従業員の生物多様性意識を高めるため、四日市西高校自然研究会の丹下先生(当時、顧問)をお招きし、フクロウ保護活動講演会を開催しました(19年10月)。
構内緑化活動
環境意識の向上、イメージアップ、および従業員の癒し空間創出を目的として、当工場では各建屋の周辺を花でいっぱいにする活動(フラWA*~PJ)を2017年6月より展開中です。2019年11月には5回目となる植え替えイベントを開催し、各部門から多くの従業員が参加しました。また、各建屋の花壇で従業員有志が植え替えを行いました。
- WAには、仲間の輪、わかちあい、和(なごみ)、笑いなど色々な意味を込めています。
環境教育活動
こども環境教育
2006年から実施している近隣小学校での環境授業に加えて、「四日市公害と環境未来館」において3回目となる環境学習講座を2020年8月に実施しました。小中学生と保護者の方に参加いただき、実験などを通じて地球温暖化を学び、環境にやさしい暮らし方を考えました。また、当工場のクリーンルーム内をバーチャルリアリティで見学するなど、当工場を知っていただく機会となりました。
2006年から開始した環境授業は、2020年度に過去最大となる5か所で実施し、累計約3,100名が参加しました。授業では、地域のマスコットキャラクターを活用し、こどもたちが喜ぶ楽しい授業を目指しています。
こどもたちの主な感想
- 地球温暖化は怖いと感じた。
- 節水・節電・3Rを意識して、行動に移していきたい。
- さっそく、冷蔵庫の開け閉めを早くしました。
- SDGsの言葉は知っていたけど、目標一つひとつのことは知らなかったので勉強になった。
環境展示
三重県、四日市市などが主催する環境イベントへ出展し、環境保全活動や当社メモリ製品を紹介しています。2020年度はコロナ禍により行政主催の環境イベントが中止となったので、近隣施設にて当工場の環境パネルを展示し取り組みを紹介しました。
環境インターンシップ
毎年、三重大学の学生を受け入れ、環境インターンシップを実施しています(コロナ禍により2020年度、2021年度は中止)。
2019年9月には、学生5名が環境マネジメントシステム、環境測定、廃棄物管理等の環境業務体験を通じて、将来の仕事やキャリアについて考える機会になりました。
学生のみなさんの感想
- 工場での製造過程、製造後の排水処理、環境分析など本当にさまざまなことを学ばせていただきました。ここでの経験を活かしてこれからも頑張っていきたい。
- 工場から出てくるいろいろな物質をただ処理して捨てるだけでなくお金をかけて、さらに川、海など水質の地道な観測、計測によってやっと環境によい工場として一般の方にも周知され、進んでいけるんだなと思いました。
- 工場内の環境整備が整っていたり、安全教育などを通して、従業員さんたちが安心・安全して仕事ができています。雰囲気もすごくよく、お互いに信頼しながら仕事ができる環境があります。
- 普段の学校生活では絶対に経験することのできない体験ができてよかった。
環境教育
構内常駐会社を含む、四日市工場の構内で働く全ての従業員を対象として、年1回、環境教育を実施しています。教育テキストには、地球温暖化防止、コンプライアンスをはじめ、パリ協定、SDGs、ESG投資といった世界が注目している事柄も含めています。
また、各部門が独自で取り組む必要がある環境活動についても、各部門が独自に教育テキストを作成しており、従業員が積極的に環境活動に取り組むきっかけになっています。
さらに、環境に大きな影響を与える可能性のある業務に従事する従業員に対する特定従業員教育に加え、各部門の組織長、新規配属者、内部環境監査員といった、階層別の環境教育も実施しています。
階層別教育
管理者教育 |
各部門長の責任と権限 |
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一般従業員教育 |
環境マネジメントシステム改正点、環境方針、環境目的・目標など |
新規採用者/転入者教育 |
地球環境問題、環境マネジメントシステム、環境方針など |
職能別教育
特定従業員教育 |
環境法令などの順守事項、特定業務の作業標準書と手順を逸脱した場合の環境影響など |
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環境監査員教育 |
監査員の役割と責任、環境法令などの改正状況など |
社外からの評価
都市緑化関係功労者表彰(2020年度)
チャリティecoバザーの収益金を四日市市緑化基金へ継続して寄贈していることが認められ、四日市市より令和2年度都市緑化関係功労者表彰を受賞しました。
- 都市緑化関係功労者表彰は、四日市市の都市緑化に協力している個人や団体を表彰するものです。
省エネルギー推進功労者表彰(2020年度)
2021年2月、エネルギー管理や、省エネへの教育など多様な分野で省エネに貢献してきた個人を対象とした「省エネ推進功労者 一般財団法人省エネルギーセンター東海支部長表彰」を当工場の従業員2名が受賞しました。
平成29年度ペットボトルキャップ回収「功労賞」受賞
2008年10月より当工場はペットボトルキャップを回収し、エコキャップ推進協会を通じて発展途上国の子供向けワクチンを寄付する活動を開始しました。
2015年4月、ペットボトルキャップの寄贈先をNPO法人「Reライフスタイル」へ変更し回収活動を継続しています。今回、3年間の取り組み*が認められ「Reライフスタイル」から平成29年度「功労賞」を受賞しました。
ペットボトルキャップは、約500個につき1人分のポリオワクチンに換えることができます。四日市工場は、年間約60万個を超えるペットボトルキャップを回収し、寄贈しています。
工場内での収集には東芝環境ソリューション株式会社、神奈川県にあるReライフスタイルへの配送にはSBS東芝ロジスティクス株式会社に協力していただきました。
今後も、世界中の子どもたちの成長に貢献できるよう、工場全体でこの活動を継続していきます。
- 約7.5トン(ポリオワクチン約6,000本相当)を回収
四日市市環境活動賞(2019年度)
地域や行政と連携した、こども環境授業やフクロウ保護活動支援、資源物回収を通じた社会貢献活動が評価され、「四日市市環境活動賞」を受賞しました。
令和二年度気候変動アクション環境大臣表彰受賞
2020年11月に環境省から「気候変動アクション環境大臣表彰(普及・促進部門の緩和分野)」を受賞しました。この表彰は、地球温暖化対策推進の一環として、地球温暖化防止に顕著な功績のあった個人又は団体をたたえるもので、当社四日市工場の組織横断的な省エネ活動や、地域に密着した気候変動緩和の取り組みを評価いただきました。
四日市工場のサステナビリティへの取り組みについて、報告書としてまとめてご紹介します。
持続可能な社会の発展に貢献するためのキオクシアグループのサステナビリティをご紹介します。