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KumoScale™ ソフトウェア
【重要なお知らせ】
平素より、弊社製品をご利用いただきありがとうございます。KumoScale™ソフトウェア(以下、「本製品」)はバージョン3.22以降、本製品の強化はせずメンテナンスのみ提供することになりました。これにより、本製品の新規の評価ライセンス、商用ライセンスの提供は行いません。お客様にはご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承賜りますようお願い申し上げます。本件のお問い合わせについては、お問い合わせフォームよりお寄せください。
NVMe-oF™ による"Disaggregate"なストレージ管理をデータセンターに提供
KumoScale™はNVMe-of™ 接続を提供し、高速ネットワークで接続されているイニシエーターとターゲット間でブロックストレージサービスを提供するソフトウェアです。KumoScale™はNVMe™対応SSDを搭載したストレージノードで動作し、NVMe™ over Fabrics(以下、NVMe-oF™)による高速、低遅延の「ストレージディスアグリゲーション(Storage Disaggregation)を実現します。RDMAおよびTCPのネットワークトランスポートに対応しており、複数のSSDをプール化しNVMeネームスペースによる論理分割が可能です。このようなボリューム管理機能との組み合わせにより、DAS(Direct Attached Storage:サーバー直結ストレージ)に比較し、SSDからなる大容量のストレージを柔軟に管理することができます。
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2022年07月27日
ユースケース
典型的なアプリケーション、導入形態
- クラウドネィティブなアプリケーション向けのストレージ環境
- OpenStack、Kubernetes向けのストレージ環境
- 高速NVMeストレージサービス - HPCアプリケーションや科学技術計算など
- AI/ML/DL向けのバックエンドストレージ
- 大規模なマルチプレイヤーゲームのバックエンドストレージ
業界標準のNVMe-oF™イニシエーターやNVMe™ドライブを使用でき、独自仕様のソフトウェア、ハードウェアは不要です。
機能
高速NVMe™対応SSDをプール化し、SSDの使用率とストレージ全体の柔軟性を向上
最新のPCIe® Gen 4規格に基づくNVMe™ SSDの容量とパフォーマンスはPCIe® Gen に比べて飛躍的に向上しており、単独のコンピュートノードではもはや使いきれないレベルになろうとしています。複数のユーザアプリケーション、サーバー間で高性能なSSDを共有することは緊急の要件になっています。NVMe-oF™が登場し実用化されるまで、ネットワーク化されたストレージはパフォーマンスが劣化するかコスト高になるか、あるいはその両方になっていく一方でした。NVMe-oF™ を利用すれば、そのようなことはもうありません。KumoScale™は、ターゲットに装着されたSSDを共有し、プール化。それらをNVMe™ ネームスペースによって論理分割することで、多数のイニシエータからブロックストレージとして使用できます。これにより、DAS型のストレージに比べてストレージの使用率を向上させるのと同時に、必要な時に必要なだけの容量を切り出しすことが出来、ストレージ管理の柔軟性も発揮します。
RDMAおよびTCPのトランスポートプロトコルに対応
KumoScaleはRDMAおよびTCPのトランスポートプロトコルに対応しています。ネットワークの高速性を求めるお客様はRoCEv2(RDMA over Converged Ethernet)が利用できます。
一方、既存ネットワークとの互換性を求めるお客様はTCP/IPでの接続が可能です。ネットワークカードの対応については、HCL(Hardware Compatibility List : 互換性リスト)をご覧ください。
各種プロビジョニング環境、テレメトリデータベースとの親和性
- OpenStack™ Wallaby以降の各リリースとの動作確認を実施。Cinder ドライバも提供しています。
- Kubernetes® CSI ドライバにより、KumoScaleがコンテナ化されたアプリケーションのストレージとして使用可能です。
- ベアメタル環境では、Ansible™に対応。KumoScale用に用意されたPlaybookにより、コンピュートノードへのストレージ割り当てを自動化します。
- Graphite™およびPrometheus™といったよく使われるテレメトリ環境との接続性も確保。テレメトリ(時系列の指標)とロギング(非同期イベント)情報を既存のテレメトリ/ロギングインフラストラクチャに提供します。
データプロテクションと可用性確保
データプロテクション -Cross Domain Data Replication (CDDR)-
KumoScaleでは、SSDをプール化したうえでそれらをミラーボリュームとして別のKumoScaleストレージノードに複製します。データの複製は、イニシエータベースに行ない、2台目、3台目のKumoScaleに広帯域のデータパスを使ってレプリケーションを行います。ボリュームの消失やノード障害時をイニシエータ上のエージェントが感知すると、複製先のボリュームに遷移します。障害が復旧すると、現在接続しているボリュームからデータがバックグランドでコピーされ修復されます。障害検知からボリュームの付け替え、復旧後の修復までは自動的に行われます。
可用性確保
KumoScaleは、L3 BGPに対応。BGPによる最適パス設定を参照し、ノード障害、ネットワーク障害があっても、あらかじめ設定された最適パスルーティングにより、ストレージへの接続性を担保しています。
バージョン3.22ハイライト
ボリュームマイグレーション
ボリュームマイグレーションの機能拡張により、システム管理者はメンテナンスによる休止や利用中のストレージを停止することなく、ボリュームをストレージノード間で移行できます。ボリュームは新しいストレージノードへ移行している間もオンラインで使用中のアプリケーションにI/Oを提供し続けることが可能になり、ストレージクラスターのレジリエンス機能を強化することができます。
クラスター管理コマンド「Cluster Manager CLI v2」
「Cluster Manager CLI v2」では、KumoScale™ バージョン3.21におけるCLI V1を拡張し、KumoScale™オペレーターによるライフサイクルの自動化機能をコントロールプレーンに追加しています。管理者は分かりやすい一つのインターフェイスを使ってクラスターサービスとストレージのプロビジョニング機能の両方の管理を行うことが可能になりました。
フレキシブルボリュームクラス
新しいフレキシブルボリュームクラスでは、テナント開始時にボリュームを複製しない状態に設定し、後からボリュームを複製する対象に追加することが可能になります。これによりインフラストラクチャ担当者はテナント開始前にボリューム設計にかかわる時間を短縮することができ、必要に応じてボリュームの冗長性を高めることができます。
「KumoScale™バージョン3.22」では他に、内容を充実させたオンラインテクニカルドキュメント、ストレージ管理者が管理スクリプトに組み込みやすくしたAnsible®スクリプト、変更可能なクラスターVIPアドレス(クラスター設定に必要な仮想アドレス)なども追加されています。
アーキテクチャ
データセンターのシステムアーキテクチャとKumoScale™の関係
機能(モジュール)
1. KumoScale™ストレージノード
KumoScale™ソフトウェアが稼働するストレージサーバー
2. データパス
NVMe-oF™を介し、サーバーアプリケーションとストレージがデータを通信するネットワーク
3. コントロールパス
KumoScale™が提供する各種サービスの制御情報を通信するネットワーク
4. プロビジョナーサービス
指示、設定に基づいて最適なストレージ領域をストレージノードから切り出し、QoSを管理
5. CSIドライバー
KumoScale™用のコンテナストレージインタフェース。プロビジョナーサービスと密接に連携
6. テレメトリ―データベース
サーバーやKumoScale™ストレージノードの各種統計値を格納するデータベース
プラットフォーム要件
KumoScale™は、幅広い選択肢のある業界標準のサーバー上で、ベアメタル、OpenStack®、Kubernetes®の環境での動作を確認しています。Linux®カーネルバージョン4.8以降など、NVMe-oF™準拠のイニシエーターを使用することができます。具体的な機種名等は、以下を参照してください。
コンポーネント |
最小構成 |
---|---|
メモリ |
64GB DDR4 |
システムディスク |
2 x 128 GB SATA DOM |
NIC |
|
電源 |
Dual power supply, hot swappable |
管理インターフェイス |
KumoScale™ではデータポートを管理用のトラフィックに使用可能。管理専用のポートを使用することも可能。 |
KumoScale™ Provisioner |
KumoScale™ Provisionerが動作する別のサーバー或いはコンテナは必要ありません。 |
バージョン3.22ユーザーマニュアル
KumoScale™バージョン3.22ユーザーマニュアルには以下の内容が含まれます。(英語のみ)
- Hardware Compatibility List (HCL)
- Which KumoScale Deployment Mode Should I Use?
- Release Notes
- Installation Guide for Appliance Mode
- Installation Guide for Managed Mode with Kubernetes
- NVMe™ Host Patch
- User Guide
- Cluster Manager CLI
- Kubernetes™ CSI Driver Guide
- Openstack™ User Guide
- Provisioner REST API Guide
- KumoScale Metric Collection
- Grafana™ Dashboard Guide
- Ansible™ User Guide
ドキュメント
お問い合わせ
KumoScale™に関するお問い合わせは、お問い合わせフォームからお願いします。
- 「お問い合わせいただく前の同意事項」に同意の上、お問い合わせフォーム内の「製品名」に"KumoScale"を入力し、「製品分類」から"KumoScale"を選んでお問い合わせください。
ニュース
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2022年07月27日
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2022年04月13日
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2021年06月23日
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2020年11月25日
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2020年06月26日
- 掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、発表日時点での情報です。
- 注:DASの場合と比べ4KBリード時に15usのレイテンシが発生するのみ。2020年6月 キオクシア株式会社調べ。 同一ハードウエア構成でDAS接続時とNVMe-oF™ 接続時に、当社指定の測定ツールにより計測。ブロックサイズ4KB時の遅延時間の差を示す。
- NVMeとNVMe-oF は、NVM Express, Inc.の米国またはその他の国における登録商標または商標です。
- PCIeは、PCI-SIGの登録商標です。
- Kubernetesは、米国およびその他の国におけるThe Linux Foundation の登録商標です。
- Ansibleは、米国およびその他の国におけるRed Hat, Inc の登録商標です。
- Linuxは、米国およびその他の国におけるLinus Torvalds 氏の登録商標です。
- 文字商標 OpenStackは、OpenStack Foundationの米国その他の国における商標または登録商標です。当社は OpenStack Foundationの関連企業ではなく、OpenStack Foundationから認可または後援を受けていません。
- Prometheusは、米国およびその他の国におけるThe Linux Foundation の登録商標です。
- GrafanaとLokiは、Grafana Labs, Incの商標または登録商標です。
- Intel は、Intel Corporation またはその子会社の商標です。
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