NVMe-oF™に対応したストレージ用ソフトウェア「KumoScale™バージョン3.14」のリリースについて

「KumoScale™」は、NVMe™対応のフラッシュストレージとNVMe-oF™を使ったフレームワークに対する需要の高まりを受けて、当社で開発したストレージ用ソフトウェアです。クラウドデータセンター向けのストレージソリューションとして、サーバーとストレージの分離（ディスアグリゲーション）を実現します。NVMe-oF™に準拠した「KumoScale™」を使うことにより、NVMe™に対応した複数のSSDを多数のサーバー間でストレージとして共有して効率化を図ると共に、ローカル接続に近い低遅延性の実現を可能とします。また、幅広い種類の業界標準サーバーに対してベアメタル環境、バーチャル環境、Kubernetes^®環境をサポートする唯一のストレージネットワークのソリューションです。^[注１]

「KumoScale™バージョン3.14」で追加された主な機能：

• シン・プロビジョニング（Thin Provisioning）：ストレージのリソースを必要な時に必要な量だけサーバーへ割当てることを可能にする機能。従来の、利用可能なブロックすべてを事前にクライアントに割当てる方法ではなく、データブロックをオンデマンドで割当てることにより、未使用の領域を排除し、ストレージ使用率を効率的に向上させることが可能になります。
• 自律型セルフヒーリング：ターゲットへの再接続や不完全なレプリカ削除などによるレプリカ失敗によるデータの不一致を、システム管理者が監視や操作することなく自動的に識別し、回復させることができます。
• ネットワーク・レジリエンス（Network Resilience）：「KumoScale™」のクライアントはLinux^®のLACP（Link Aggregation Control Protocol）およびネットワークの接続管理を使い、利用可能なすべてのネットワークパスへ一貫したパケット伝送を可能にします。「KumoScale™」のターゲットは、ポートボンディングを使用してストレージ・ノードへのスループットの最大化と可用性確保を可能にします。
• 容易なストレージ・ノード運用：PXE（Preboot eXecution Environment）プロトコルに対応することによって、データセンター環境においてネットワーク経由でインストールを自動化することができます。PXEブートインストール機能によって、オペレーティングシステム用のブート・デバイスや、DVDやUSBデバイス上でISOファイルを使用してインストールすることが不要になります。
• スナップショット：Kubernetes^®環境ではKubernetes^® CSI API、それ以外ではREST API やCLIで効率的にスナップショットを作成することが可能です。
• 当社の高性能SSD「KIOXIA CM6シリーズ」に対応：PCIe^® 4.0 (1×4, 2×2)、NVMe™ 1.4に対応したエンタープライズ向けSSD 「KIOXIA CM6シリーズ」は、業界最速クラス^[注2]の最大6.9 GB/sのシーケンシャルリード性能、1.4M IOPS (Input / Output Per Second) の性能を実現します。データベース、データ解析、人工知能などのアプリケーションにおいて効果を発揮することが可能です。

関連リンク：
「KumoScale™」についての詳細ページ
https://www.kioxia.com/ja-jp/business/ssd/kumoscale-software.html

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