キオクシア x NTTコミュニケーションズ
~【対談】キオクシアSSDと最新データセンターによるサステナビリティへの取り組み~

増加の一途をたどるデータ量に対応する、キオクシアのデータセンターやエンタープライズ・システム向けSSD・フラッシュメモリの最新技術・ソリューションと、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)の最先端データセンターの最新技術・ソリューションを通じた、サステナブルでグリーンな未来へのコラボレーションをご紹介します。

対談動画

【対談】キオクシア x NTTコミュニケーションズ ~キオクシアSSDと最新データセンターによるサステナビリティへの取り組み~(12:12)

動画:キオクシアSSD X サステナビリティ ~サステナブルでグリーンな未来のために~(4:22)

キオクシアとNTTコミュニケーションズの詳しい技術動向・ソリューションとコラボレーションのハイライトは、こちらの動画をご覧ください。

21世紀を動かす大きな力、情報・データ

今21世紀において、世の中を動かす大きな力が何か。情報・データだと思います。パソコンやスマートフォン、サーバー、そして工場の製造機器まで、全てのものがITネットワークでつながる社会を迎え、データ情報を蓄積するだけではなく、どう活用していくか、これが大きな課題です。超スマート社会において、幅広い分野でデータの連携情報通信技術をどのように成長させていくか。ICTがキーワードだと考えています。
XR、スマートシティー、自動運転など新しいアプリケーションが次々と生み出され、また、企業においてもクラウド利用、AI、リモートワーク、社会全体のデジタルトランスフォーメーション「DX」がますます進んでいます。モバイルネットワークは5Gに移行し、コンピューターリソースとの融合が進み、固定通信も含めてネットワークがますます重要になります。
5Gの特徴は、高速大容量、低遅延、多数接続ですが、そのうちのひとつである低遅延、これはエッジコンピューティングと組み合わせて実現するものです。このような背景の中で、社会にあるデータ量はこれからも増え続けていくと思っています。

 

最新データセンターでのカーボンニュートラルに対する取り組み

菅原 英宗氏
NTTコミュニケーションズ株式会社 代表取締役副社長 副社長執行役員
ビジネスソリューション本部長

人類の大量消費による直線的な経済成長の影響で、地球規模での環境問題が社会課題となっており、テクノロジーを利用して、自然がもたらす資源を持続的かつ循環的に、利用していく取り組みが必要です。
昨年、NTTグループでは、環境ビジョンを策定し、NTT Comもこれに基づき2030年にはカーボンニュートラルを実現(Scope1,2)する目標を掲げ、省エネ化や再生可能エネルギーの活用拡大を進めています。2030年までのカーボンニュートラル実現に向けては、Green of ICT、Green by ICTという2つの側面から取り組んでいます。データセンターに関するカーボンニュートラルもこれに沿って取り組んでいるところです。

また、高速低遅延といった大量のデータを分析する、例えば、分散処理コンピューティングといった複雑なワークロードの高速処理が必要となっており、コンピューターリソースを収容する最先端のデータセンターの重要性がより高まっています。これに伴い、データセンターの消費電力は日々増加しています。
高出力のサーバー類の効率的な冷却、サーバーラックの高密度化、空調制御システムの導入、壁面の吹き出し空調、季節変動に応じ最適な冷却方式を選択できる空調機の導入など様々な取り組みを進めています。さらに先進的な取り組みとして、液浸冷却システム、リアドア式冷却システムといった高効率な運用に貢献するシステムの実証化を進めています。

また、データセンターにおいて、太陽光、地熱、バイオマスなど、発電の種類を選択いただけるメニューの提供を開始しました。さらに、SDPF(Smart Data Platform)クラウド/サーバーにおいてはCO2排出量の予測機能や可視化機能を提供するなど、自社だけではなく、お客様のグリーントランスフォーメーションの加速に貢献していきたいと思っています。

SSDのサステナビリティへの取り組みと進化

半導体の長所、それは省電力化です。急速に進化するデジタルデータを支えるインフラとして、半導体ストレージは必要不可欠になっています。大規模データセンターには、大量のSSDが既に導入されており、データセンターの省エネ化に貢献するため、私たちキオクシアのNAND Flashテクノロジー、BiCS FLASH™の積層化、多値化をさらに進めることによってシステムの高密度化を進めていきます。EDSFFのような、エンタープライズ、データセンター機器に最適な仕様のSSDを展開することによって、データセンターの冷却効率、スペース効率の改善を実現します。

5Gの普及に従って、一方、AIの活用も進んでいます。また、VR、ARなど、XR技術の進化とともに新しい仮想テクノロジーサービスに進化し、そこには、リアルタイム処理がさらに必要になってきます。
貴重なCPUの計算リソースを複雑なワークロード処理に集中させるために、私たちキオクシアは、SSD製品の高性能化を進めるだけではなく、SSDのメリットをデータセンターで生かすためのソフトウェアソリューションを開発しています。

ネットワーク越しでも、低遅延なSSDアクセスを実現するNVMe-oF™技術を活用して、大規模な高性能ストレージを効率よく構築、管理できるストレージソリューションを開発しています。
さらに、CPUを介さずにGPUが、NVMe™ SSDに直接アクセスし、データ処理を行うGPUダイレクトストレージソリューションの実現に我々は挑戦しています。

横塚 賢志氏
キオクシア株式会社 常務執行役員 SSD事業部長

より豊かでグリーンな社会を目指して
~キオクシアxNTTコミュニケーションズ @OPEN HUBでの共創

データセンターを効率よく冷却していく中で、消費電力を下げかつ熱を出さないキオクシアの新しいメモリストレージが相乗効果で、この社会の大きなデータ爆発を支えていくんですね。

NTT Comでは、ここOPEN HUB別ウィンドウにおいて、豊かな未来の実現のためのコンセプト作りと社会実装を目指す活動を行っており、OPEN HUB以外にも、Nexcenter Lab別ウィンドウという共創の取り組みを行っております。こういった取り組みの中で、このデータの高速処理を実現する、素晴らしい技術、GPUダイレクトストレージなど、多くの知見が加わっています。

キオクシアは、NAND Flashテクノロジーとしては35年、我々の技術を育ててきましたが、新しい会社です。そのキオクシアのミッション、「記憶」で世界をおもしろくする。これに基づいて、私たちはパートナーの皆様とデータ社会で新たな価値をつくるだけではなく、持続可能な社会の発展に貢献するために、製品や事業活動で、SDGs対策に積極的に取り組んでいます。
次世代のグリーンデータセンターに向けて、フラッシュメモリの開発者だからこそできること、フラッシュメモリの特性を最大限に活用したデータマネジメント技術、エネルギー効率に優れたSSD製品の展開によってグリーントランスフォーメーションへの貢献に取り組んでいます。

次世代のグリーンなデータセンターに向けて、OPEN HUBを、共創の場、ともに価値を持ち合い、ともに価値を創り出す。この場を活用して、より豊かでグリーンな社会を目指して、グローバルな環境に配慮したテクノロジーの創出に両社で取り組み、これが一緒になって新しい、新結合をして、グリーントランスフォーメーションを、しっかりと支えていけるようになるといいですね。

プロフィール

菅原 英宗氏

NTTコミュニケーションズ株式会社 代表取締役副社長 副社長執行役員
ビジネスソリューション本部長

1987年に日本電信電話株式会社へ入社。主に衛星通信、ブロードバンド、アプリケーション・コンテンツ事業等に従事。2016年NTTコミュニケーションズ取締役 第二営業本部長、2018年NTTコムソリューションズ代表取締役社長、2019年NTTコミュニケーションズ代表取締役常務取締役、2020 年同代表取締役副社長 プラットフォームサービス本部長、2022年同代表取締役副社長 副社長執行役員 ビジネスソリューション本部長(現職)。2022年6月よりビジネスソリューション本部を率い、ICTによって社会課題を解決する「Smart World」とお客さまのDX実現を推進。
 

横塚 賢志氏

キオクシア株式会社 常務執行役員 SSD事業部長

1987年に株式会社東芝へ入社。1999年東芝アメリカ電子部品社。2013年株式会社東芝 セミコンダクター&ストレージ社メモリ事業部メモリ応用技術第二部長。2016年ストレージ&デバイスソリューション社メモリ事業部SSD統括部長。2017年東芝メモリ株式会社(現 キオクシア株式会社)取締役SSD事業部長。2018年8月より同社常務執行役員 SSD事業部長(現職)。

 

  • NVMe、NVMe-oFは、NVM Express, Inc.の米国またはその他の国における登録商標または商標です。
  • その他記載されている社名・商品名・およびサービス名などは、それぞれの会社が商標として使用している場合があります。
  • 製品の仕様、サービスの内容、お問い合わせ先などの情報は2022年10月時点の情報です。予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。ここに含まれる技術およびアプリケーション情報は、最新の該当するキオクシア製品仕様が対象となります。