Ethernet接続型NVMe-oF™ SSD試作機の開発について

ハードウェア設計を簡素化し、拡張性に優れた高性能ストレージシステムの構築を可能に

  • 2018年 8月 7日
  • 東芝メモリ株式会社

当社は、SSD をEthernetに直接接続し、NVMe™ over Fabrics(NVMe-oF™)規格Version 1.0に準拠した方式でデータアクセスが可能なNVMe-oF SSDの試作機を開発しました。本技術を使うことにより、従来のCPUベースのハードウェア構成に比べて、NVMe-oF準拠のJBOF(Just a Bunch of Flash)のハードウェア設計(アーキテクチャ)を簡素化することができ、高性能で低消費電力のストレージシステムをより低コストで構築することが可能になります。

今回の試作機に使われるNVMe-oF SSDは、Marvell®社製88SN2400 NVMe-oF SSD変換ブリッジSoCを採用し、デュアルポート25Gbit Ethernet直接接続の高性能U.2 NVMe SSDを実現しました。また、本NVMe-oF SSDを評価するための試作機であるEthernet JBOFのシャシーは、Aupera Technologies社が開発しました。

さらに、今回開発したEthernet接続型NVMe-oF SSD試作機は、100Gbit Ethernet 6ポート 2系統(高可用性対応)の外部インターフェースを持ち、システム性能16M IOPS (4KBランダムリードアクセス) のクラス最高性能 [注1]を実現します。

当社は、今後さらなる普及が見込まれるNVMe-oF、エンタープライズ/データセンターのフラッシュストレージシステム向けに、高性能・大容量の拡張性に優れたNVMe-oF SSDを市場提案し、普及を目指します。

なお、本試作機は8月7日から9日まで、米国サンタクララで開催中の「Flash Memory Summit 2018」の Toshiba Memory Americaブース(#307)でデモ出展を行います。

  • NVM Express、NVMe、NVMe-oFはNVM Express, Inc.の商標です。
  • その他の社名・商品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。


[注1] 2018年8月7日現在、2Uサイズのストレージシステムにおいて、東芝メモリ調べ。

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