令和四年度全国発明表彰において発明賞を受賞

  • 2022年 6月 1日
  • キオクシア株式会社

キオクシア株式会社は、令和四年度全国発明表彰(主催:公益社団法人発明協会)において、「多値フラッシュメモリの読み出し方式最適化」(特許第4892307号)が「発明賞」を受賞しました。全国発明表彰は、日本の科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に、多大な功績を挙げた発明、考案、または意匠、あるいは、その優秀性から今後大きな功績を挙げることが期待される発明等を表彰するものです。全国発明表彰における当社の受賞は、3年連続になります。

受賞内容

発明賞

※表を左右にスクロールすることができます。

キオクシア株式会社 メモリ事業部 メモリ設計技術統括部 参事 本間 充祥
キオクシア株式会社 メモリ技術研究所 デバイス技術研究開発センター センター長附 柴田 昇

受賞した発明の概要

スマートフォンやデータセンターなどで利用されているフラッシュメモリでは、より大容量化するために、フラッシュメモリを構成する各メモリセルに1ビットより多くのデータを記憶させる多値化が進んでいます。1つのセルに3ビット以上のデータを記憶させる超多値化が進むと、データ読み出しに必要となるセルごとの状態(閾値レベル)判定動作の回数が増えるほか、ビット間の判定動作回数のバラつきが大きくなり、特定のビットにエラーが重なる問題がありました。このエラー訂正には、より多くの誤り訂正符号(ECC)とそれを格納する領域が必要になります。

本発明では、ビット間の判定動作回数を平準化することで、特定のビットにエラーが重なることを回避し、ECCのための領域を削減させることができます。また、データ読み出し時の最大レイテンシを改善することができます。

本発明は、関東地方における優秀な発明に対して贈呈される令和三年度関東地方発明表彰においても、「発明協会会長賞」を受賞しました。

当社は今後も、「『記憶』で世界をおもしろくする」というミッションのもと、世界の人々に価値をもたらす研究・技術開発を続けていきます。