半導体新製造棟の建設について

当社は、NAND型フラッシュメモリの生産能力の増強を目的に、四日市工場（三重県四日市市）において、本年7月から第5製造棟を建設することを決定しました。

現在、NAND型フラッシュメモリを生産する四日市工場では第4製造棟まで稼動しています。第5製造棟については、2008年秋の世界的な金融危機の影響による需要の低迷などにより、慎重に着工の時期を検討してきておりましたが、スマートフォンなどの新しいアプリケーションを中心に需要が増加傾向にあること、中長期的にも市場拡大が見込まれることから、今般、建設を決定したものです。新棟建設により、市場拡大に対応できる体制を整えることで、さらなる事業競争力強化を図ります。

第5製造棟は2011年春の竣工を予定しています。具体的な投資内容や生産能力、生産計画等については、市場動向を踏まえ、今後順次決定します。

第5製造棟は、免震構造を採用するとともに、クリーンルームの省エネや工場廃熱の有効利用による燃料消費削減などを通してCO₂の排出量を第4製造棟と比較して12%低減するなど、環境面にも配慮した工場とする計画です。

今後も当社は、市場動向にあわせたタイムリーな設備投資、微細化や新規メモリの開発など、メモリ事業の競争力強化に向けた取り組みを積極的に展開していきます。